クライアント中心療法

学術的な説明は Wikipedia に任せますが、クライアント中心療法のカウンセラーとして、私が一番大切にしているのは、クライアント(来談者)の皆様から「こうやって話を聴いてもらっているうちに、自分でもふと思ったんですけど…」という言葉が自然と出てくるような「純粋な気づき」です。

 

それは、クライアントの問題点を指摘したり、隠された欲求や動機を解釈したりすることによって、カウンセラーが意図的にクライアントから引き出した「そう言われてみると確かに…」という気づきとは大きく異なります。

 

たぶん皆様もご経験がお有りになるかと思いますが、「そう言われてみると確かに…」は、結局のところ「でも…やっぱり…なんか違う気がする」と、元の地点に舞い戻ってしまいがちですよね。(この軽い問いかけですら、そうなるおそれがあります)

 

それに対して、あるがままの自分でいられるクライアント中心の関係から生じた「純粋な気づき」は、自ずと新たな行動の選択へと向かっていきます。

 

純正なクライアント中心療法では、常に一貫して、カウンセリング関係におけるclient-centeredness[*1](クライアント中心性)にこだわりつつ、

To be effective, it must be genuine.[*2](効果的であるためには、本物でなければならない)という姿勢を大切にしています。

 

また、難しいことは抜きにしても、この「情熱と真心のカウンセリング」のホームページ自体、クライアント中心療法の考え方に沿ったものとなるよう心掛けました。ですから、もし、皆様がこのホームページをご覧になって、「とてもシンプルだけど、なんか良さそうだな」とお感じになっていただけたなら、それはクライアント中心療法との相性がいいということかもしれません。

 

*1,2(いずれも)文献:Rogers, Carl R. Significant aspects of client-centered therapy.American Psychologist, 1946, 1, p.421.